清朝の最大領土を誇り文化と繁栄を極めた名君
乾隆帝は、父・雍正帝が蓄積した豊かな財政と強固な統治機構を引き継ぎ、清朝の政治・軍事・文化の頂点を極めた皇帝です。「十全武功」と呼ばれる数々の遠征を行い、新疆(タリム盆地)を版図に組み入れるなど清朝史上最大の領土を確立しました。内政では経済と人口が爆発的に急増し、文化面では『四庫全書』という巨大な国家編纂事業を成し遂げました。しかし治世後半には和珅らの権臣を重用して政治の腐敗を招き、白蓮教徒の乱が発生するなど衰退の兆しも生じました。60年に及ぶ圧倒的な在位を通じて、近世アジア最大かつ最も豊かな帝国の栄華を極めた象徴的君主です。